群馬県桐生市|特集『私の、桐生巡り。』|2016.05月号掲載

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400年前の都市計画の姿を残す町並み「本町通り」の魅力を今に伝えて

ooburoshiki2古来、桐生の中心といえば市街地の北側に鎮座する桐生天満宮より南へ延びる「本町通り」界隈だ。その通り沿いにある明治22年に建てられた商家跡に自宅兼ギャリーを構える山田耕司さん。
「今から400年以上前にこの道ができてその左右が区割りされ、商人たちが住み、町が形成されました。桐生はこの道筋をメインストリートにして江戸時代から昭和にかけて商人の街として発展してきたのです」と語る。

この通りを行きつ戻りつしていると、路地が多いことに気づくだろう。山田さんによれば路地は「家屋敷同士の境界線」だという。当時、各戸が敷地の南側に通路をもうけていた名残だ。それがこのあたりの風景に風情を与えている。「本町通りと路地が直角に交わっていないのもこの辺の特徴なんですよ。よく見ると各建物の表構えが少し斜めになっているのがわかります」と山田さん。一見不思議だが、一帯の地形に対 しての治水対策だそうで、往時の都市計画が偲ばれるエピソードだ。

桐生で生まれ育ち、古典の先生でもある山田さん。この通りと街の景観を「人が住んで生活が営まれていた証として次世代に残したい」と願いつつ、この街に住み続ける。

「地元の人間が実際に住んでいる空間で ちょっとゆっくりしていただくために」と開設した、毎月土曜日開催の桐生天満宮の骨董市に合わせ月に一度だけ開かれるギャラリー兼力フェ。江戸初期、徳川家康の命によってデザインされた桐生の街に建造された築170年の町屋造りの商家の停まいに、当時の人々の生活を重ね合わせることができる。時を経て艶やかに光る梁や箱階段も往年の姿のまま。

ooburoshikiギャラリー 大風呂敷
群馬県桐生市|特集『私の、桐生巡り。』|2016.05月号掲載

住:桐生市本町2-1-8
電:090-2230-3752
営:毎月第一土曜日のみ 11:00~15:00
駐:あり
HP:ooburoshiki.com

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