群馬県桐生市|特集『私の、桐生巡り。』|2016.05月号掲載

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1300年余の歴史を誇る桐生の織物。その文化と技術を後世に遺すために。

桐生の織物の歴史は約1300年と長い。かつて宮中に仕えた白滝姫が養蚕や機織りを伝えたのがその始まりであるとする「白滝姫伝説」が地域に伝わり、また714年(和銅7年)にはあしぎぬ(古代の絹織物)を朝廷に献上した記録が残っているという。

kiryuorimonokinenkan2「江戸時代には幕府の手厚い保護の下、」ろむかい高級品の生産が盛んになり、桐生は織物の一大産業都市として発展しました」と語るのは「桐生織物記念館」館長の熊田恵司さん。「明治になると早々と機械化による近代化を果たし、大きく飛躍しました。昭和恐慌や終戦後も織物産地としていち早く復活し、海外への輸出で日本経済の復興に大きく貢献したんです」。

歴史と伝統を大切にしながら、時代に応じて柔軟に変化してきたのが桐生産地の特徴。現在は和装と洋装両方の生産機能を備えた総合的な産地としてその地位を確立した。そんな「桐生織」は7つの製織技術が国の「伝統的工芸品」に指定。今なお伝統技法によって作られ、伝承される桐生の織物は、次の時代に遺したい日本有数の貴重な産業遺産だ。

桐生の織物産業の隆盛期であった昭和9年に桐生織物同業組合の事務所として建てられ、現在は資料展示、織物製品の販売を通して桐生織物全体を広く発信していくための拠点として機能。木造2階建て・瓦ぶきの建物は国の登録有形文化財に指定。屋根は洋瓦、壁は当時流行したスクラッチタイル貼り、2階の旧講堂部分にはステンドグラスを入れるなど、そのモダンな造りも必見。入場無料。

kiryuorimonokinenkan桐生織物記念館
群馬県桐生市|特集『私の、桐生巡り。』|2016.05月号掲載
住:桐生市永楽町6-6
電:0277-43-7272
営:10:00~17:00
休:8月13日~16日 12月29日~1月3日 (その他臨時休館日あり)
駐:あり
HP:kiryuorimono.or.jp

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